バスケットボールでは、身長が高いことは大きな武器になる。
その子も、ゴール下で勝負できる力を持っている。
だから私は何度も伝えてきた。
「ゴール下で勝負しよう!」
でも、試合になると、その子はその選択をしない。
身長の高い選手が、ゴール下で勝負できる場面でも外を選んでしまう。
「強みがあっても使えないことがある」
能力があることと、その能力を発揮できることは別なんですね。
周りから見れば「行けばいいのに」と思う場面でも、本人には見えている景色が違うことがあります。
逃げているのだろうか。
挑戦するのが怖いのだろうか。
失敗するのが怖いのだろうか。
そう考えて、「もっと積極的に」「自信を持って」と伝えたが、簡単な選択をしてしまったことに気づきました。
本当の理由が分からないままでは、その言葉は届かないかもしれません。
まず知りたいと思った。
なぜ、その選択をしたのか。
そこが分からないままでは、まずは話を聞く。
どんな場面で怖くなるのか。
何を感じているのか。
その理由が見えてきて初めて、その子に合った関わり方が見えてくるのだろうと。
人を育てるとは、行動を変えることではなく、その人が行動を選べるようになる環境をつくること。
だから私は、今日も「なぜ?」を大切にしたいと思いました。

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